ビジネス・投資ガイド

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■ ラオス資源開発のパイオニア
ボーキサイト以外にも、様々な資源開発が多くの外国企業によって進められています。そして、その数は2006年以降急激に増加しつつあります。
ようやく注目を集め始めたラオスの資源開発。その先駆的存在とも言えるのが、オーストラリアのOxiana社による南部サワンナケート県セポン郡での金鉱・銅鉱開発でした。2002年に始まったこのプロジェクトは、ラオス史上実質的に初の鉱業への海外投資でした。

セポンの金・銅は非常に良質
  セポンの金・銅は非常に良質
セポンは地元の人々の間では古くから「金の渓谷の地」として知られてきた地域です。過去に他の外国企業が開発を試みたこともありましたが、ラオスの法律・制度の未整備やマラリアの蔓延、ベトナム戦争の際に大量に埋められた地雷や不発弾といった悪条件によって少量の金を採掘しただけですぐに撤退してしまったといわれています。

Oxiana社は、この地域には約108トンもの金が埋まっており、市場価格で10億USD(約1300億円)以上に相当すると見積もり、2002年に金鉱の採掘を始めました。 しかし金鉱以上に同社が注目したのは、この地域で採掘できるきわめて良質な銅でした。そして金鉱開発で得られた利益を1億USD(約130億円)に上る銅鉱開発に投じ、 2005年から銅の採掘を始めました。一連のプロジェクトに対して、世界銀行グループの民間投資支援部門である国際金融公社(IFC)、 ヨーロッパ投資銀行(EIB)などが支援を行っています。

このプロジェクトが始まって5年、ラオスは顕著な経済成長を遂げました。その大きな原動力となったもののひとつが鉱山資源開発であり、セポンプロジェクトが与えた影響は大きいと言えます。鉱山開発が拡大しただけでなく、電力やインフラ整備など関連する他の業界も引き寄せ、ラオスは多くの投資を呼び込むことに成功したのです。鉱山開発自体も、金や銅だけでなく、鉄鉱石、石炭、石油、天然ガス、アンティモン、前述のボーキサイトと非常に多様化が進んでいます。

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引用元:
鈴木基義著『ラオス投資ガイド』日本アセアンセンター発行。2007年。p. 48.
週刊ダイヤモンド 2007/9/8号 資源株投資入門

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