ビジネス・投資ガイド

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■ 株式投資
ラオスは2010年までに株式市場を開設することを目指し、現在政府からの委託を受けラオス国家中央銀行が具体的な計画を作成しています。その際、共産主義体制など共通点が多く、最近株式市場を開設し急激に投資を呼び込んだベトナムの例を参考にしていると言います。しかし一方でベトナムは株式市場の高騰に対して企業の情報開示や会計制度の整備の遅れが問題視されており、ラオスにおいて同じ失敗を犯さぬよう、タイ、中国、日本、韓国など他国の例も幅広く参考にしながら着実に進めていこうと考えているようです。昨年には企業の決算作成を義務化し、今後は徐々に国際基準に沿った会計制度の整備と企業への教育を進める予定です。

ラオスはベトナムの成功に続くことができるのか
  ラオスはベトナムの成功に続くことができるのか
現状ではラオス国内に十分な知識や経験を持った人材が皆無に等しい状態のため、国際機関や近隣諸国の協力を得ながら人材育成も進めていこうとしています。9月にはソムサワート・レンサワート副首相が株式市場開設の成功例として韓国を訪問し、両国の間で株式市場開設に関する覚書の締結が行われ、株式市場設立へのフィジビリティースタディ、職員への研修などが盛り込まれました。また、ベトナムの専門家を招いたセミナーも開催し、今後も国際機関や他国の証券会社、投資家などを巻き込んだ会議やワークショップを通じてよりよい制度作りや人材育成に役立てていく予定です。

ラオス政府は、株式市場の開設によって海外からの資金調達が容易になり、水力発電や資源開発をはじめとした大規模プロジェクトを大きく推進させることが可能になると期待しています。ただ株式市場開設そのものにも多額の資金が必要となるため、現在その調達先に関しても検討している段階にあります。またラオスには大規模企業が非常に少なく、市場への供給ソースを準備するために、ラオス航空などいくつかの国営企業の株式会社化を推進すべきだと、多くの官僚や実業家が提案しています。

このようにラオスの株式市場は今後どのような形で進められ、いつ開設するのか、不確定要素が非常に多くなっていると言えます。ただ、年間GDP成長率8%という現在の経済成長が今後も続いていくのであれば、ベトナムに次ぐ新たな株式投資先として注目する価値は十分にあると考えられます。


引用元:
鈴木基義著『ラオス投資ガイド』日本アセアンセンター発行。2007年。p. 81, 82.
『ラオスの投資環境』国際協力銀行 2007年

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