ビジネス・投資ガイド

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■ 東西回廊第2ルートへの期待
最後に、これまで中心的に見てきた東西回廊、南北回廊に加えて今後新たに開発が進む可能性のあるルートに関して触れておきたいと思います。
ベトナム中部ダナン市人民委員会は2007年8月20日、ダナンからバンコクに至る「東西経済回廊(EWEC)第2ルートの研究・建設計画」をアジア開発銀行(ADB)の提唱する大メコン圏(GMS)の事業として登録するよう求める文書を計画投資省に提出しました。

パクセー
  ラオス南部最大の都市、パクセー
第2ルートによる発展が期待される
この第2ルートというものは、ベトナムのダナンを出発点として東西回廊に並行する形で走り、中部国境沿いのクアンナム省、ラオス南部のセコン県、ラオス南部最大の都市パクセー、タイ東北部ウボンラチャタニ県、ナコンラチャシマ県を経由して、バンコクへと至るルートです。パクセーでのメコン川渡河地点にはすでに橋がかかっているなど整備済みの部分が多く、実現可能性はかなり高いと言えるでしょう。今のところ、ラオス内のダクタオークとセコンを結ぶ国道16号線123キロが未舗装のままとなっていますが、今後の開発が検討されています。

このルートによって、ベトナム中部地方やラオス・ボロベン高原の開発への寄与が期待できます。ボロベン高原は肥沃な土壌と大規模なボーキサイト鉱山、多くの原生林などの自然資源に恵まれ、観光や水力発電開発なども有望視されています。ベトナム企業のラオス南部への投資も近年、ゴムや水力発電事業で活発になっているところです。

このように、この第2ルートが完成すれば、ラオスにとって東西回廊以上に大きな経済的効果が得られるのではないかと考えることができます。最近提案されたばかりの案であり具体的な計画や資金提供者はまだまだ今後の進展を待つ必要がありますが、その意義の大きさを考えれば、実現はそう遠くないと言えるのではないでしょうか。

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引用元:
鈴木基義著『ラオス投資ガイド』日本アセアンセンター発行。2007年。p. 73, 74, 75, 79, 80, 81.
国際協力銀行『国境をまたぐ初の円借款、第 2 メコン国際橋の完成  - メコン地域の「東西回廊」を整備 - 』
産経新聞 東西回廊 1500km シリーズ
ラオス経済・投資セミナー『第二メコン国際橋・東西回廊完成後のインドシナ物流』山九株式会社ロジスティクス・ソリューション営業部福田規保
The Daily NNA『東西回廊「第 2 ルート」ダナン市が計投省に提案』
The Daily NNA『陸海空アジアの道 物流の最前線を行く(19) タイ~ラオス~中国230キロ(上)』
The Daily NNA『陸海空アジアの道 物流の最前線を行く(20) タイ~ラオス~中国230キロ(下)』
The Daily NNA『陸海空アジアの道 物流の最前線を行く(21) タイ~ラオス~ベトナム 1600 キロ走破(上)』

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