ビジネス・投資ガイド

←前のページへ | 3/5 | 次のページへ→環境ビジネス(3)

■ バイオ燃料生産
植林と並んで今後環境ビジネスとして農業分野で有望なのが、バイオ燃料の原料となる作物の栽培です。

バイオ燃料とは、さとうきびやとうもろこしなどの農作物から生産される燃料のことで、再生可能な自然エネルギーであること、燃焼によって大気中の二酸化炭素量を増やさないことから、化石燃料に代替するエネルギー源としての将来性が期待されています。

バイオ燃料の原料は炭水化物を含む資源であれば何でもよく、今のところ生産効率の面から、さとうきび、とうもろこし、キャッサバなど糖質あるいはデンプン質を多く含む農産物が主に利用されています。バイオ原料としてのこういった作物に対する需要の拡大によって、現在世界的に穀物価格が急騰しています。それを受けて、ラオスでもとうもろこしやキャッサバの栽培が急激に増加しているようです。

国際的に注目を集めつつあるバイオ燃料
  国際的に注目を集めつつあるバイオ燃料
海外からのこういったバイオ燃料栽培への投資としては、現在韓国のKOLAOグループの事例が挙げられます。同グループはこれまでラオスで主にバイクの国内アセンブリーや他社の車を輸入販売していました。最近の自動車ブームで売り上げを伸ばし、その勢いに乗って今度はバイオ燃料への投資を行うようです。全国の農家からマクニャオという作物を買い取り、バイオディーゼルの生産工場をラオス国内に建設する予定とのこと。このマクニャオという多年生植物は栽培が簡単で、わずか9ヶ月間で実を収穫することが可能であり1年間に3回の収穫ができると言われています。今まであまり知られていなかった作物ですが、昨今の燃料価格の高騰で世界的に注目されつつあります。ラオスの良質な土地と気候はこのマクニャオの栽培に最適です。

バイオ燃料はまだまだ多くの課題を抱えた発展途上の技術であり、現状では生産過程全体を通してみた場合の二酸化炭素削減効果やエネルギー生産手段としての効率性を疑問視する声も存在し、食料との競合という問題も指摘されています。それでも近年の急速な技術革新によってエネルギー効率は着実に向上しており、将来性は今後ますます高まっていくのではないかと考えられます。

ラオスは現在燃料・ガスの輸入国で、2000年以降その輸入量は急増しています。2004-2005年度には総輸入額の22%を占める最大の輸入品目となっており、バイオ燃料に対する国内のニーズは非常に高いと言えます。徐々に注目を集め海外からの投資案件も見られはじめたとは言え、現時点ではそれらはまだ限定的です。逆に言えば、バイオ燃料生産への投資は大きな可能性と機会を持っていると言えるのではないでしょうか。

12345
←前のページへ | 3/5 | 次のページへ→

引用元:
鈴木基義著『ラオス投資ガイド』日本アセアンセンター発行。2007年。p. 71.
財団法人地球環境戦略研究機関『要約・京都議定書』水野勇史著 2007年
財団法人地球環境戦略研究機関『図解・京都メカニズム』水野勇史著 2007年
環境省、財団法人地球環境センター『 CDM/JI 事業調査 事業実施マニュアル 2006 』
JICA 『太陽光発電プロジェクト利用地方電化の課題と可能性に関する調査(プロジェクト研究)報告書』プロアクトインターナショナル株式会社 2005年
国際協力銀行『ラオスの投資環境』 2007年

本サイトの文章および写真を許可なく複製することを禁じます。

Laos Japan Research and Consulting Co., Ltd.
Ban Thatkao, Unit05, Thadea Road Sisathanak District, Vientiane, LaoPDR

© Laos Japan Research and Consulting Co., Ltd. All Rights Reserved.