ビジネス・投資ガイド

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ボロベン高原
  ボロベン高原
■ 南部ボロベン高原への注目
ラオス南部のチャンパサック県は、コーヒー、キャベツ、ばれいしょなどのラオス最大の産地となっており、タイ、カンボジアと国境を接するために国際貿易も盛んです。このチャンパサックの県都パクセーから車で1時間ほど走ったところにあるパクソン郡は、野菜の名産地として名高い標高1100メートルの広大で肥沃な平原の広がるボロベン高原に位置しています。

このボロベン高原は、最低気温10℃、最高気温30℃と冷涼な気候で、年間を通じて野菜の栽培が可能です。特に主要輸出品にもなっているキャベツの質は輸出先のタイでも、みずみずしくサクッと切れると評判で、有機栽培であることもあってタイ産キャベツの1.5倍程度の価格で取引されています。2001年から2005年までの5年間で、同県のキャベツ生産量は2倍以上に増加しています。

多くの農家が家畜の飼育をしているを見ることができる
  多くの農家が家畜の飼育をしているを見ることができる
パクセー・パクソンを結ぶ平坦な舗装道路
  パクセー・パクソンを結ぶ平坦な舗装道路
また、ボロベン高原ではキャベツと並んでコーヒーの産地としても有名です。パクソン郡の1万戸弱の農家のほとんどにおいて、庭先でのコーヒーの小規模栽培が行われています。このボロベン高原産のコーヒーは味にクセがなく香りも良質で、輸出を目的とした事業が増加しつつあります。日本で有名なベトナム産コーヒーも、実はこのボロベン高原で作られたものである場合が多いようです。スターバックスにも週一メニューとして卸されているという話も聞きます。

そのほか、ばれいしょ、ハヤトウリ、しょうが、スイートコーンなどが栽培されており、冷涼な気候であることは家畜の飼育にも適しているため畜産も積極的に行われています。県としても有機農法に着目しており、質の良い土壌に鶏糞、こうもりやねずみの糞等をまぜた有機肥料をつくりゴム農園に供給していたり、化学肥料が河川に流失しないよう指導したりといった取り組みが行われています。

しかも県都パクセーからパクソン郡までの道路は舗装されていて、幅広く傾斜も緩やかで直線状に延びており、輸送も容易です。パクソンからパクセーを経由し、国境に架かる橋を越えてタイのウボンタニまで向かい、そこから飛行機で輸送すれば、バンコクまで最短わずか4時間で新鮮な野菜を提供することが可能です。

数字を見ても、ここ数年ほとんどの品目で栽培面積、生産量、生産性ともに増大しており、この地域において農業がますます活発になっていることが伺えます。周辺には豊かな自然や少数民族の村も多く、新たな観光スポットとしても注目を集めています。

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引用元:
鈴木基義著『ラオス投資ガイド』日本アセアンセンター発行。2007年。p. 14, 15, 70, 71, 82, 83.
『ラオスの投資環境』国際協力銀行 2007年

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